社会化ってどうして大切?


「飼い主さんがペットにしてあげられる最も素晴らしい贈り物は社会化である」とも言われるほど、社会化はペットが生涯にわたって幸せに楽しく暮らすための重要な要素です。

社会化期とは?

人とは異なり、子犬が初めてのもの(人、動物、環境、日常のお世話など)に慣れる事ができる期間は非常に限られています。

 

およそ生後3週~14週齢頃とされており、その後は警戒心が急速に高まるため、馴染みのないものに慣れることが難しくなっていく傾向があります。

 

どうやって社会化させるの?

特に社会化期から1歳くらいまでは積極的に多くの経験をさせるべきでしょう。

社会化不足は深刻な問題行動を引き起こすきな要因になるからです。

 

月齢が若いほど新しい物事に慣れやすいです。大好きなオモチャや大好物と一緒に、

様々な状況で楽しい経験をたくさんさせることで、自然と慣れていきます。

 

特に、お散歩は運動のためだけではなく、多くの刺激に暴露され、

これからの土台となる、貴重な経験を積む非常に大切な学習の場となります。

 

但し、ワクチン接種の終わっていない子犬の場合は、病気も心配です。

かといって、ワクチンプログラムが完全に終了するまで外の世界に全く触れないと、環境や他の人、動物を怖がるようになり、いざお散歩に行こうとしても歩かなかったり、怖いので吠えたり、攻撃的になったりといったトラブルが起こる可能性があります。

子犬を安全に社会化させる方法を獣医師とよく相談して行う必要があります。

 

社会化させる時の注意点

子犬の場合、基本的には大好きなものや好物と上手に関連づけて行えば、比較的容易に行えます。しかし、生まれつき非常に臆病な子犬や、社会化期を過ぎてしまった場合は、より慎重な対応が必要になり、ワンちゃんによって対応が異なります。

早急にご相談下さい!

 

うちの子が社会化不足だったら・・・

恐怖よる攻撃行動や吠えるという問題行動を引き起こしやすくなります

 

社会化期にすでに臆病な様子や過敏な反応をみせる場合は、特に早急に対応し、少しでも苦手を克服しておく必要があります。

子犬の飼い主さん疑問集


 子犬のしつけはいつからすれば良いのですか?

子犬が来たその日から!

トイレ、日常生活の場所、留守番などの生活パターンといった、各ご家庭で必要な習慣に関するしつけは、すぐに始めましょう。

もちろん、新しい環境に来て不安でいっぱいの子犬に厳しいしつけはNG。「うまくいかなくて当然、失敗してもあたりまえ」という気持ちで、たくさん褒めて、信頼関係を築きながら行ってください。

できるだけ早く!

子犬が新しい環境になれたら、できるだけ早くたくさんの人や色々なものに社会化させていきましょう。

また、生活に慣れてくると咬みつきやいたずらなどが出始めます。

最初から適切に対応しないと、すぐに習慣化し、エスカレートしてしまいます。

 

子犬のしつけって何をしたらいいのですか?

しつけ=「おすわり」や「まて」ができることではありません。これから幸せに暮らすための社会性やマナーを身につけることが最も重要です。そして、大切なことは信頼関係を築きながら子イヌも人も楽しんで行うことです。

●社会化

問題行動への対応 

家庭のマナーを教える 

日常のお手入れに慣らす

生活パターンに慣らす 

飼い主さんとの信頼関係を築く

必要な時に飼い主さんの指示に従えるように練習する 

 

しつけは自分でできるので、動物病院の教室に通う必要はないと思うのですが

メリット1:動物病院に来るストレスを軽減することができる

ワンちゃんの健康管理の上では、動物病院と無縁でいることはできませんが、通常「怖い・痛い」思いをする事が多いですよね。

でも、子犬の頃に教室に通って、楽しい思い出があり、スタッフと仲良くなったワンちゃん達は喜んで病院に来る子も多く、治療のストレスも軽減できます。そのためには「嫌な場所」というイメージが定着してしまう前に、「楽しいところ」という印象を持ってもらう必要があります。

これも、社会化の1つで、動物病院でしかできない事なのです。

 

メリット2:自分のワンちゃんを再発見できる

 環境が大きく変わることで、自宅とは全然違う一面がみられたり、隠れていた問題行動の芽がみつかったりと、ご家族にとっても新たな発見があることでしょう。

自宅では暴れ回ってるのに、病院ではおとなしい!なんていうことも良くあります。

 

メリット3:小さな疑問を解決できる

クラス中に食事の量や内容、体調の変化など「わざわざ問い合わせる程ではないけど気になること」を気軽に相談したり、健康管理のポイントなどがきけるのも動物病院ならではのメリットだと思います。

 

まだ、子犬だからもう少し大きくなってからで良いのでは・・・?

子犬はすぐに色々な行動を覚えるので、困った行動が習慣化する前に、積極的に良い行動を教える必要があります。たくさんの困った行動を治すより、限られた良い行動を教える方が、ずっと早くて簡単です。

 

とりあえず今のところ困っていないから、必要ないと思うのですが・・

まだ困っていない今が始め時です!

困ってから治すのは、今始めるよりも何倍も大変だと思って下さい。今のうちに積極的に社会化させ、良い習慣をつけましょう!

 

うちの子は特別な事をさせようとは思っていないので、しつけは必要ないのでは?

パピィ教室は特別に優秀な犬を育てるための訓練学校ではありません。

社会に受け入れられ、たくさんの人に愛されるために必要最低限のマナーを身につけるための子犬の幼稚園なのです。社会化のためにも色々な経験をさせておく貴重な機会となります。