ちまたのうわさ編
手術をすると性格が変わりますか?
生まれもった性格は基本的に変わりませんが、手術後は発情期に伴う闘争や放浪が減るため、行動としては、おとなしくなる傾向があります
麻酔をかけるのが怖いのですが
若くて健康な動物であれば、病気や高齢になってからよりもずっと安全に手術を行うことができます。しかし、どの様な手術にもリスクは伴います。
当院では、そのリスクを最小限に抑えるため、術前の検査、手術機器やモニターの整備、術中の監視、術後のサポートなどできる限り安全に行えるよう努力しております
一度お産をさせた方が良いと聞いたのですが
これは良く耳にする話しですが、獣医学的な根拠はありません。
逆に、出産に伴うリスクや不妊手術の時期が遅れる事であまりその効果が得られないなどのデメリットが予測されます
手術をすると寿命が短くなると聞きました
これも、全く根拠のない説です。
不妊手術を受けることで、多くの病気の予防や緩和ができ、性的なストレスからも解放されるため、動物はより健康で長生きができると考えられます
手術は痛くてかわいそうに思います
手術中は全身麻酔で行いますので、痛みは全く感じません。手術後は鎮痛剤を投与し、できるだけ痛みを抑えます。
ほとんどの動物が、お迎えの時には元気に喜んで飼い主さんを出迎え、帰宅後は通常通りに食事をとり、喜んでお散歩にも出かけるようです
健康なのに手術をする事は不自然だと思います
これは、各ご家庭の方針ですので色々な考え方があると思います。
しかし、文明社会に住む私達が原始の生活に戻れないのと同様、犬も猫も今さら野生に戻ることはできません。
ペットが人と暮らしていること自体がすでに自然ではなく人為なのです。返る自然をなくし、人と共に歩んでくれるペットに対して、この社会の中で人と動物が幸せに共存できるように工夫してあげる事が私達の務めであり、不妊や去勢手術もその一環と言えるでしょう