飼い主さんがねこちゃんにしてあげられる予防は大きく分けて
以下の3つがあります
病気 | 猫ちゃんどうしで感染する伝染病です |
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種類 | 予防できる病気の種類により3種から5種までの混合ワクチンがあります |
重要度 | 実際によくみられる病気で、死亡率が高いものもあります。猫ちゃんの健康と命を守るために非常に重要な注射です |
時期 | 生後2ヶ月頃から接種します |
回数 | 猫ちゃんのワクチンは「何回すれば良い」というものではなく、接種時期や注射の種類により異なるため、個々にワクチンプログラムを組む必要があります |
追加接種 | 伝染病を予防するためには生涯にわたって1~3年おきに追加接種をする必要があります。その時期や内容についても個々のケースで異なりますので、動物病院で説明を聞き、しっかり理解しましょう |
料金 | ワクチンの種類などにより異なります。動物病院へお問い合わせ下さい |
予防できる伝染病 (ファイザー株式会社 犬ワクチンのパンフレットより抜粋)
猫カリシウイルス感染症
症状 | くしゃみ、鼻水、発熱、口内炎、肺炎など、様々です |
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感染 | このウイルスに罹患している猫との接触で感染します |
危険度 | 健康な成猫が罹患しても死亡することは少ないですが、なかなか症状が治まりません。抵抗力のない子猫が感染すると、肺炎などを起こし、死亡することがあります。症状が治まってもウイルスは体内に潜伏し続け、ストレスがかかると再発を繰り返します |
猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス感染症)
症状 | 重度のくしゃみ、咳、鼻炎、結膜炎など、ひどい風のような症状です |
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感染 | このウイルスに罹患している猫との接触で感染します |
危険度 | 症状は治まっても、ウイルスは体の中に隠れていて、猫の体力が落ちる時を待っています。体力のある成猫の場合は1週間ほどで症状が治まってきますが、子猫や弱っている猫ではこじらせたり、他の伝染病と併発すれば命を落とすこともあります |
猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)
症状 | 高熱、嘔吐、下痢 など |
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感染 | 非常に感染力の強いウイルスで、罹患している猫の排泄物・吐瀉物に大量のウイルスが含まれます。直接の接触はもちろん、飼い主さんが手や靴につけて自宅に持ち込み感染するケースもあり、マンションでの完全室内飼いでも罹患している報告があります |
危険度 | 病気の抵抗力となる白血球が極端に減少するため、たった1日で死亡することもある非常に恐ろしい伝染病です。ワクチンで免疫をつけておく以外に、特効薬はありません |
猫白血病ウイルス感染症
症状 | 上記3つの伝染病とは異なり、ゆっくりと時間をかけて、猫の抵抗力を奪っていくウイルスです。最初は何となく元気がない、風邪をひきやすいなどの体調不良から始まり、抵抗力が落ちるに従って、血液の癌や貧血など様々な病気を引き起こします。感染から発病までの時期が長いのが特徴です |
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感染 | ウイルスに感染している母猫から生まれた子猫や、ウイルスを持っている猫との直接の接触で感染します。元気で抵抗力のある成猫が感染した場合は、ウイルスを排除できる場合もありますが、持続感染してしまうと、あとは発症を待つのみです |
危険度 | 持続感染すると、80%が3年以内に死亡すると言われています |
猫クラミジア病
症状 | 結膜炎、鼻水、くしゃみ、咳などで、悪化すると肺炎を引き起こす事があります |
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感染 | 感染している猫との接触でうつります。人に感染して、結膜炎を起こした例も報告されています |
危険度 | 命に関わることは殆どありませんが、通常は症状が治まるまでに半月ほどかかります |
病気 | ノミ・ダニの寄生は不快なだけではなく、深刻な病気を引き起こす原因になります。ノミアレルギーでは激しいかゆみにより、動物は毛が抜けて皮膚から出血するほど掻きむしります |
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種類 | 首輪・スプレー・内服薬・滴下薬などがあります。現在、動物病院で処方する予防薬は、皮膚に少量滴下するだけで、約1ヶ月間、安全に高い予防効果が得られるものが主流となっています |
重要度 | 実際によくみられる病気で、死亡率が高いものもあります。猫ちゃんの健康と命を守るために非常に重要な注射です |
時期 | 春から秋にかけて、継続して予防されることをお勧めします |
処方 | 病院で処方する予防薬と市販のものは、形が似ていても成分が異なります。確実に予防したい方や市販のもので効果が得られない場合は、動物病院で処方を受けることをお勧めします |
料金 | 使用する薬や体重によって異なります |
猫ちゃんには、猫エイズと猫白血病という恐ろしい不治の伝染病があります。これは主に、この病気のウイルスを持っている猫との接触やケンカで感染します。
早期に避妊・去勢手術をすることで発情に伴う徘徊やケンカが減少するため、これらの病気に感染するリスクを下げることができます。
詳しくは、不妊・去勢手術のページをご覧下さい